成瀬映画に登場する風景 番外編


小津安二郎監督 『彼岸花』 (1958) NEW 2015.12.21


『彼岸花』のラストの前、佐分利信や笠智衆がクラス会で訪問する愛知県・蒲郡(がまごおり)にある竹島と竹島橋。
映画に映っている橋は、翌年1959年の伊勢湾台風で被害にあい、写真の橋はその後新しく建て替えられたものとのこと。
2枚目の写真の石灯篭は映画の中に映っているもので、場所を移動させたと推察される。映画のものと同じ形状だ。

この映画以外での蒲郡は
・成瀬映画『驟雨』(1956)の原節子、香川京子の会話の中で
 香川京子:「蒲郡って何県か知ってる」
 原節子 :「蒲郡?」
 に地名として登場。

・川島雄三監督の遺作『イチかバチか』(1963)の中で
 東三市(とうさんし)という名前で蒲郡がロケ地として登場。
 ロケ地写真を撮影してきたので、近いうちに公開します。
 




クラス会の翌朝、浴衣姿の佐分利信と笠智衆の二人がこの橋で会話をする。
佐分利信が立っていたのはこのあたりかと。映画にも後ろの島が映っている。



笠智衆が立っていたのはこのあたりか。
後ろの雰囲気のある建物は映画の中にも映っている。1934年創業で現存する「蒲郡クラシックホテル」。



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